2008年6月21日号の注目記事


 France's defence review (Europe)
 Let's get real

 ロシアが経済軍事大国として再登場していることも背景にあるのか、6月17日に、仏のサルコジ大統領が14年ぶりに国防計画の見直しを発表した。人員の削減と軍隊の近代化に向けて重点的に投資していくことを骨子にしており、よりスリムで即応力のある軍事力を構築し、「グローバル化した危機」とテロやサイバー攻撃にも対応できるようにしていく。

 現在の仏の装備はかなり老朽化している。45年前の航空機、28年前の車両、30年前のヘリが現役で残っており、戦車も半分は稼働できない状態だ。装備の近代化が急務と、見直し計画では2020年までの間に32万人の軍人のうち5万4000人を削減し、浮いた人件費も含め総額3000億ドルの投資を行うとしている。軍事費もインフレの上昇に応じて、それよりも1ポイント高い水準で増やしていく。

 また、軍事戦略も大幅に変更となった。大西洋から地中海からまでの伝統的な「戦略の弧」の範囲が、ペルシャ湾から南アジアにまで伸びることになった。アフリカの旧植民地に設置していた永久軍事基地2カ所のうち1カ所を廃止し、代わりにアブダビに基地を新設する。


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