ロサンゼルスといえば、都心部から郊外へと続く高速道路はいつも渋滞しており、車社会の申し子的な空気汚染のひどい都市として知られていた。ところが、シンクタンクのブルッキングス研究所が5月29日に発表した研究報告によると、意外にも同市は全米第2位の「環境にやさしい」都市であることが分かった。
戦後、ロサンゼルスは他のどこの大都市よりも早く車に頼る社会となった。空気汚染もひどかった。だが、最近は状況がかなり変わっている。同報告書によると、全米の大都市の高速道路における交通量と家庭でのエネルギー消費量に伴う炭素排出量を計算した結果、最も炭素排出量が少なかったのはホノルル(住民1人当たりの年間排出量は1.36トン)で、次いでロサンゼルス(同1.41トン)だった。「究極の環境にやさしい街」を自認していたニューヨークは4位だった。最悪だったのはケンタッキー州のレキシントンだ。
ロサンゼルスが予想外に健闘したのは、気候と大いに関係がある。炭素排出量の最も少ない都市が西海岸に集中しているのだ。太平洋から吹き込む涼しい風が、夏の冷房費を減らす効果をもたらしている。反対に夏場に暑く冬は厳しい内陸部のオハイオ州のシンシナティやワシントンでは、どうしても電力消費量が多くなる。また、石炭に発電の多くを頼っている中西部の都市も成績は悪い。ロスは新しい環境法が施行されることになっているので、成績はさらに良くなるだろう。