コロンビアのゲリラ組織・コロンビア革命軍(FARC)が隣国のエクアドル国境内に構築していた基地を、コロンビアが勝手に空爆してゲリラ指導者を殺害したことから、コロンビア、エクアドル、ベネズエラの3国間で戦争が勃発しそうな事態になっていたが、3月7日にコロンビアが謝罪したことで、急きょ危機が回避された。
和平会議はドミニカ共和国の首都、サント・ドミンゴで行われた。コロンビアのウリべ大統領が、エクアドルに対し主権を侵害したことを謝罪し、「戦争」を口にしていたベネズエラのチャベス大統領が、一転して両国をなだめる演説をした。しかめっ面をしていたエクアドルのコレア大統領も敵対関係を終結させることを宣言した。これで、一応危機は回避されたものの、3国が心からの和解をしたとは、とても思えない。
特に強硬派のベネズエラが急きょ和解に転じた背景には、ゲリラ側から押収したパソコンの中に、ゲリラとベネズエラ、エクアドルとの緊密な連携関係や、チャベス大統領が多額の支援金を出していた証拠が記載されていたからだという見方がある。こうしたことが国際法廷に提出されたり、国際的に暴露される事態を避けようとしたというものだ。いずれにせよ、根本的な問題解決までには、まだ時間がかかりそうだ。