中国国内では、犯罪者に対する死刑の執行数は世界でも最も多い国であることは、つとに知られているが、では、実際に毎年何人が処刑されているのかの実態は、公表されていないのでわからない。国際アムネスティが、新聞など公表された資料を丹念に積み上げたところ、2006年には、2,790人が死刑宣告を受け、判明しただけで1,010人が処刑されたという。この他にも「7,500人以上が処刑されている」とする団体もある。
従来の処刑方法は、囚人の後頭部にピストルを当て、射殺するというものだが、この方式が大きく変わろうとしている。今月、最高人民法廷が明らかにしたもので、射殺から、毒物の注射に変えるという。「この方法の方が人間的」というのが、その理由だ。最初に実験的にこの方式を導入したのが1997年。その後、各地区に広がっていった。
もっとも、毒殺そのものがよいのかという議論もある。現在、同じように注射で処刑している米国では、今週、囚人側から「毒殺はものすごい苦しみを伴う。憲法違反でもある」と、反対する声が上がっている。そのため、米国最高裁はこのことに対する聴聞会を開くことにしている。