2008年1月5日号の注目記事


 Business in Norway  (Business)
 Girl power

 会社での女性の採用が課題となっているが、ノルウェーでは今年から、役員会メンバーの4割を女性にしなければならなくなっている。究極の男女の雇用平等主義と言えるのかもしれない。

 同国では、2003年に法律が制定されてから、公開株式会社(480社ある)は4年間の間に役員の採用が必要とあって、大変だったようだ。その間、約1,000人の女性が役員に採用されたという。ただ、なかなか適任者がいなかったようで、実力のある女性の中には、1人で25社〜35社の役員を兼ねる「金のスカート」と呼ばれる人たちも出現した。特に石油、技術、金融といった分野の企業は探すのがむずかしかったとか。

 ノルウェーでは2003年以前は、役員会メンバーの中に女性は、わずか7%しか含まれていなかったが、現在では36%に跳ね上がっている。こうした法律に対する反対意見も、もちろん存在するが、法律に従わない場合は、会社が解散させられることもあるというから各社とも真剣だ。


 Hong Kong  (Asia)
 Democracy denied

 民主主義の下での選挙経験を持つ香港の人々は、中国本土の政府に対し、政庁のトップを民主的に選出できるよう請願を行っていたが、新年早々、政府から届いた答えはやはり「ノー」だった。

 一応、人々の請願を尊重するような約束をしてはいるものの、選挙の実行時期は「政庁トッがあと2期任務を終えてから」。つまり、早くて2017年まで待たねばならない。しかも「全ての候補者は政府の承認を得なければならない」という。これでは、政治的な自由は無いも同然だ。香港の議会全員を選べるようになるには2020年まで待たねばならない。香港では最近、議会の補欠選挙で、民主的な候補者が本土寄りの候補者を打ち破る事態になったが、こうしたことも影響しているのかもしれない。いずれにせよ、民主的な動きに関しては本土寄りの新聞は、文化大革命を思い起こさせるような激しい言葉で罵っている。民主派は今月13日に、自転車による抗議ラリーを予定しているが、政治的な自由は本土の他地区で起きる以外に望むべくもないのかもしれない。


 Victorian diseases (Britain)
 Still with us

 英国で、既に消滅していると考えられていた病気が復活し始めている。くる病と結核である。2つとも、アフリカなどからの移民から持ち込まれたものと見られているが、移民に寛容な同国としては、思わぬ副産物になりそうだ。

 これは、健康省が12月28日に発表したもので、特にくる病など、1950年代に根絶されたと考えられていた。もともと英国は日照量が少ないため、特に黒い皮膚の子供たちが影響を受けやすいという。最近ではアフリカからの移民が多い地区などで、くる病の発生が起きている。

 結核も抗生物質が出てきて1950年代にはほとんど消滅したと思われていた病気だが、1980年代半ばから増え始め、罹患者は2000年には6,000人を突破。2006年には8千人を突破している。だが、実際の患者数はもっと多いと見られている。英国では、ネイティブの間での発生率は低いため、結核は移民が持ち込んでいると考えられている。特に移民の多い貧困地区の住民での発生率が高いという。


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