米国のイラクの侵攻と同調して、同国南部のバスラに進駐した英国軍だが、政権もブレア氏からブラウン氏へと変わり、目下どのような形で名誉ある撤退を図るのかの道を探っている。今月16日には、バスラ空港内でイラク当局への治安維持権限の移管式典を行った。英国軍は、侵攻初期にはまだベレー帽をかぶっていたが、その後、北部の治安悪化が拡大、バスラ市内でも弾丸が飛び交うようになった。現在までの軍の犠牲者は170人にのぼり、戦費も50億ポンド(100億ドル)に達している。
英軍司令官によると、バスラでの治安状態は、イラク軍に引き渡せるほど良くなったという。確かに英国軍への攻撃は減っている。しかし、それは9月に英国軍が市の中心部からバスラ空港内に引き揚げたために起きたことで、イラク人にとっては、バスラは依然として治安の悪いところである。毎月20人前後の死者が出ている。
英国軍は来年春までに、現在の4,500人から2,500人にまで削減する計画である。さらに、来年末には地上部隊は全員引き揚げる予定である。