2007年10月20日号の注目記事


 Marijuana  (United States)
 Home-grown

  カリフォルニア州で、違法なマリファナの自家栽培が大きく伸びている。これは、同州の警察が4月から行っているマリファナ栽培取り締まりの結果で判明したことで、40の自家栽培工場のほか、裏庭、樹木の間などで大量に栽培されていた。そして「成果」はなんと290万本、末端価格にして100億ドルに相当する量というから驚きだ。いまやマリファナは、カリフォルニア・ワインを上回り同州の生産高1位の作物になってしまった。

 こうした違法栽培の中でも戸外の作付けは、主にメキシコ人の無法者が行っているという。またそのために労働者が米国内につれてこられている。

 なぜこんなに伸びているのか。それは、9.11以降、国境警備が著しく厳しくなり、麻薬やマリファナなどを米国内に持ち込みにくくなったことが一因らしい。国外から持ち込めないのなら国内で栽培してしまえということだ。警備強化の思わぬ産物といったところか。


 China (Asia)
 The mysterious Mr Hu

 5年に1度開かれる中国共産党の大会について、エコノミストの報告。

 胡錦トウ総書記(国家主席)は10月15日にテレビを通じて演説を行い、より民主的で腐敗の無い国家を築いていくことを述べた。また台湾との間の平和についても語った。しかし、政治の改革については何ら触れなかった。

 2時間半の演説の後、新聞は胡主席が60回も「民主的」という言葉を使ったと書いたが、中国の政治指導者は常にこうした発言をするものの、ほとんど変化したことはないのである。彼は政治の透明度を高めることを語り、大衆の参加を語ったが、具体的な方策については何も語らなかった。

 同誌は「胡主席は、独裁者でもなければ、予見者でもない」との評価をしている。つまり強力な指導力を発揮するというよりも淡々と勤めていると判断している。そこがmysteriousと言われる所以のようだ。その他、後継者問題にもふれているが、ライバル同士の選択をしていることから、「後継者は不確実」であり、政治の不安定要因とならないか疑問を投げかけている。


 The Western alliance  (International)
 Shadows over NATO

 アフガニスタンでタリバン勢力と戦っているNATO軍が、各国の姿勢の変化から、少しがたついている。NATOは今月24日に、オランダで各国の国防相が集まって会議を開く予定だが、「NATOにかかる影」との副題がついている通り、なかなか前途は多難なようだ。

 「優位にある」とはいうものの、目に見えた効果が上がっていないうえ、派遣軍の犠牲者もすでに昨年を上回っているとあって、オランダ、カナダ、ドイツなどの政権が、野党からの突き上げで苦しい立場に追い込まれているのが原因。昨年まではNATO内部で増派の要請がでていたが、今年は引き上げようとする国を説得するのでせいいっぱいだ。国連の特使も「アフガンでのNATO軍は死活にかかわる存在」と引き上げは考えないよう求めている。

 希望はNATOへの復帰を語っているフランスのサルコジ大統領の今後の動きと、英国軍がイラクから引き上げた後にアフガンへ転じる可能性というのだが・・・


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