没後40年のチェ・ゲバラ
生前、アルベルト・コルダ氏によって撮影されたゲバラの顔写真は、いまや世界的なブランドとなり、Tシャツにはもちろん、煙草やアイスクリーム、果てはタットゥーにまでお目見えしている。40年前にボリビアでゲリラを組織しようとして捕まり射殺されたこの革命家はが、なぜ今もこう人々にもてはやされるのか。
実際にはキューバ革命のことなど全く知らない若い世代に愛用されているゲバラ・Tシャツ。一種のファッションといえるだろう。しかし、近年は中東や南米での住民の間の反米感情の高まりの影響なども、ブームに一役買っていると指摘されている。
その一方で、39歳と若くして死んだ革命家に対する憧憬のようなものもあるようだ。「政治の世界のジェームス・ディーン」に対する憧れといった感情か。また、彼を革命家というよりも、信念に殉死した一種の聖者のような見方をする人々もいるようだ。
もっとも、エコノミスト誌は彼の負の部分も見逃さない。革命家としてカストロは銃殺の処刑部隊の長に指名し多くの人命を奪ったほか、革命への熱心な説得によって何千人もが闘争に参加し、結果として多くの人命が奪われることになった。
そして、独裁政治を創設し民主主義の普及が遅れることになった、としている。