経済発展を続けているインドで、カースト制度の問題が再び論議の的になっている。中でも問題になっているのが、カーストの四階層にも入らない最下層の「不可触賎民(アンタッチャブル)」の人々である。
彼ら自身は、自分たちのことを『ダリット
Dalit』と呼ぶ。
ダリットとは壊された民(Broken People)という意味で、近年、ダリットの人権を求める動きが顕著となっている。政治的な動きもあり、政府も企業に対して一定数の雇用割合を義務付けている。
これはもちろん良いことには違いないが、エコノミスト誌は「企業にさらなる雇用を強制することは、インドのビジネスにとって逆効果になる」と警告している。
インドには「積極的差別是正措置」の長い歴史がある。1950年の独立以降、大学や公的な職場での差別の廃止は行われてきた。しかし、さほど効果が出ているようには見えない。そこでさらに企業に対する圧力が強まっているのだが、公共部門で効果が無かったからと言って、民間に同様な政策を押し付けるのは気違いじみているというわけだ。
この問題について、briefingとして「Business and caste in India:With reservations」の記事もある。