2007年9月22日号の注目記事


 Car emissions  (United States)
 Vermont takes on Detroit

 9月12日に米国のバーモント州で、今後の米国の自動車産業に大きな影響を与える、連邦裁判所への評決が下りた。
同州は、小さな州であり、州内に走っている車は、米国で最も少ないと思われる。

 しかし、州法で2016年までに、炭酸ガス排出を30%削減するよう求めるという極めて厳しい削減目標を設定している。今回は、自動車メーカーなどの反対派が、この州法の規制を許可しないよう裁判所に求めていたものだが、裁判所は、この抗弁を却下したというもの。

 米国では、カリフォルニア州など、排出規制を強化しようという動きもあり、今回の裁判は、小さな州のもたらした大きな波紋といえそうだ。


 Violence in China's schools  (Asia)
 Hard lessons

 中国で大人が学校に押し入って、学童を殺傷する事件が相次いでいる。9月13日には、同国中央部の小さな町で、男が小学校に押し入り、バルコニーから6人の児童を下に投げ捨てる事件が発生した。

 「精神異常者の犯行」と、地元の新聞は伝えているが、中国では、今年6月中旬以降だけでも、同様事件が5件も発生している。中にはナイフを持ったり、スパナを持ったりしての犯行もある。日本で言えば「異常事態」であり、政治的にも社会的にも大問題になると思われるが、中国のマスコミも政府当局も、軽い事件の扱いしかしていない。

 「調和ある社会」を目指している政府当局は、精神異常者が起こした事件としかみていないが、エコノミスト誌は、中国社会に根ざした病理そのものが、こうした事件を引き起こしているのではと、指摘している。つまり、急速に発展している社会の中で、取り残されたり、疎外されている人々が、自分たちより弱い存在の学童たちに、怒りの矛先を向けているのではないかと、いうのである。

 進歩のハザマで取り残された人々をどう扱うのか、課題は大きく、根は深い。


 Banking (Business)
 Brrrrrrrrr

 「ブル、ブル、ブル。おー冷える」。この記事の題名は、さだめしこんな所だろうか。外気温は異常気象で熱気に包まれているのに、金融危機に見舞われている銀行や投資家たちは、強烈な寒風の吹きさらしの中に投げ出されている、というわけだ。

 米国の住宅ローン危機に端を発したこの問題は、先週も「住宅ローンへの貸し出しを停止する」と大手ローン会社が発表するなど、悪いニュースが続き、さらに波紋を広げている。投資銀行各社は、借入金をてこにしたレバレッジバイアウトへの関与を縮小するなどの対策で、被害を食い止めようとしている。

 米国が新たな金利政策を発表するなど、前向きなニュースも若干あるものの、まだまだ寒気は続きそうである。もっともエコノミスト誌によると、こうした危機感は、多分に誇張されているという。ここらへんの分析は傾聴に値する。


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