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英国エコノミスト日本語オンラインサービス プロモーションリンク版/EIS キスをし仲直りをするには早すぎる Too soon to kiss and make up EUはロシアがジョージアから完全に撤退するまで新たなパートナーシップの協定を結ぶべきではない ロシアは今週約束通りにジョージアから撤退し、アブハジア自治共和国と南オセチアの2つの紛争地域まで兵を戻したと発表した。多くのEUのリーダーたちは、6週間前にフランスのニコラス・サルコジとの合意を実現したことで、さっそくクレムリンを褒め始めている――そして、早くも通常の状態に戻したいと提案している。EUの多くの国は、11月にも「パートナーシップと協力関係」協定についての話し合いを始めたいと思っている。彼らのあまりにも見え見えのメッセージは、厄介なグルジアの大統領であるミヘイル・サーカシビリのことは忘れようというものである。もともと彼が8月7日に戦争を始めた責任者である。そして、エネルギーの最大の供給先との関係の改善を図ることの方が喫緊の課題であるというのだ。 グルジアとカフカスを小さな遠く取るに足らない地域と、みなすものがいるかも知れない。しかし、実際は逆にこの地域は戦略的に重要な地域であり、EUの将来のエネルギーの安全保障にとって重要な役割を果たす(記事参照)。サアカシビリが度々語るように、ロシアが彼の国の一部を侵略し占拠することで罰せられないのであれば、将来のさらなる冒険主義を煽ることになるかも知れない。グルジアとの戦争は一般のロシア人の間で好評だった。メドベージェフ大統領やウラジーミル・プーチン首相は、金融危機で市場の足元が覚束ない状態にあってもなお人気が上昇している。近隣のウクライナ、ベラルーシやバルカン諸国には、ロシアの市民やロシアのパスポートを持った人がたくさん住んでいる。ちょうど南オセチアで行ったように、ロシアは突然これらの人々の「保護」の必要性を見出すかもしれないのである。 近隣諸国を監視せよ EU諸国は、ロシアの近隣国との関係をどのようにすろかについて、もう少し真剣にこれらの国との関係を考え直すべきだ。確かに傲慢で問題の多い人物であるが、サアカシビリ氏は民主的に選ばれた大統領であり、グルジアの経済を自由化し腐敗を撲滅した。ウクライナの民主主義はしばし悲喜劇[訳注:悲劇的であると同時に喜劇的な戯曲:広辞苑]に似ている(3年間の空白の後、現在第三次国政選挙を準備中である)。しかし、そのことだけでも賞賛に値する。独裁的なアルメニアやアゼルバイジャンは、グルジアの戦争前に比べもっと西側に傾こうとしている。ベラルーシはヨーロッパでは最後の独裁国家と考えられているが、最近少しその立ち位置を変えてきている。EUが今週認めたように、ベラルーシのリーダーたちに対するビザの発給禁止を最近緩和し始めた。 EUは金融支援や、もっと貿易を促進したり、ビザの発給を緩めたりして、これらの国々を助けるべきである。将来のEU加盟の見込みについて提案すべきである。NATO参加の議論よりは問題が少ないかもしれない――今回のグルジアでの戦争でそのことは将来の課題と遠のいたが。しかし、バルカン半島での経験が物語るように、EUの将来の加盟という「餌」は、自由な市場経済に基づく民主主義を促進することや、領土問題や人種問題を鎮めることに有効である。ロシアに関しては、グローバルな問題に対処するためにその助けが必要とされている。だが、EUが今、新パートナーシップ協定の話を開始することは、EUが驚くほど小心であるというメッセージを送ることになる。少なくともロシアは、グルジアから約束どおり完全撤退すべきであり、EUに紛争地域での監視を許すべきなのである。
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